事例

【事例】朝いちの「リサーチから」を消す|上位10社の分析が毎週チャットに自動で届く使い方(株式会社未来様)

朝、出社してパソコンを開く。新しいクリエイティブを作ろう——その前に、まず「今、他社さんはどんな広告を回しているんだろう」とリサーチから入る。ひと通り眺めて、頭を切り替えて、ようやく制作に着手する。この”助走”に、毎朝どれくらい持っていかれているでしょうか。

化粧品ブランド「I’m PINCH」などを展開する株式会社未来様は、動画広告分析Pro(DPro)のMCPで、この助走そのものを消しました。週に一度、条件に合う上位10社のクリエイティブとインサイト分析が、全員のいるチャットに自動で届く。結果として起きたのは、時間の削減だけではありませんでした。

この事例のキーワードが「MCP」です。むずかしそうに聞こえますが、ざっくり言うと「AIに、外部のツールやデータを”直接つないで”使わせる仕組み」のこと。ここでは「AIに、DProが集めた広告クリエイティブのデータを取りに行かせて、そのままチャットに届けさせる」イメージだと考えてください。


お話を伺った方

  • 会社名:株式会社未来 様
  • 事業:化粧品ブランド「I’m PINCH」「PAFUCO」などを展開。本社は名古屋。
  • お名前・部署:山崎 裕加里 様/ビューティー事業 本部長
  • 公式サイト:https://mirai-japan.co.jp/

「見る人によって、フィルターのかけ方にムラがあった」

MCPを導入する前も、DProは使っていました。使い方はシンプルです。

今までは、人が見に行って、動画広告分析Proに各自でいろんなフィルターをかけて、欲しい情報を取ってきて、参考にする——というやり方でした。

株式会社未来 ビューティー事業 本部長 山崎 裕加里 様

見に行けば、情報は手に入る。ただ、そこに落とし穴がありました。見に行くのが「各自」だったことです。

見る人によってのフィルターのかけ方に、結構ムラがあったりとか。

山崎 裕加里 様

同じツールを見ているのに、持ち帰ってくるものが人によって違う。チームで議論しようとしても、そもそも見ている景色がそろっていない。しかも全員が毎週、同じような条件で同じ作業を繰り返している——ムラと重複が、同時に起きている状態でした。

DProの価値は、”同じ景色”が勝手に届くこと

何をAIにやらせているか

山崎様がMCPで組んだのは、週次で回る一連の流れです。

  • DProで条件を指定(例:Meta・Instagramの動画バナーで、よく出稿が回っているもの)
  • その上位10社をリストアップ
  • 各社のクリエイティブのリンク記事LPのリンクを取得
  • さらにインサイト分析まで実施
  • それをChatworkの、みんながいるチャットに自動でアップ

週に一回、動画広告分析Proのこの条件で上位十社をリストアップして、クリエイティブのリンク、記事LPのリンク、かつインサイト分析まで出して、Chatworkの専用の、みんながいるところにアップしてほしい——というのを、もう自動化しています。

山崎 裕加里 様

ポイントは、これが「誰かが取りに行く」ではなくなったことです。全員に、同じ情報が、同じタイミングで届く。

一個、統一した情報を共有できるというところで、足並みがそろいやすくなった。

山崎 裕加里 様

導入前後で何が変わったかを、未来様の言葉から整理すると次のようになります。

DPro MCP導入前後の比較。朝の競合リサーチ:各自がツールを見に行く・見る人によってフィルターにムラ→週1で上位10社を自動でリストアップ・同じ情報がチャットに届き足並みが揃う。朝はリサーチから→朝いちで制作から|株式会社未来様 導入事例

効いたのは、時間より”脳の切り替え”だった

工数の話から伺いました。各メンバーが週に一度、同じような条件で見に行く。3人がそれぞれ10分ずつ使えば、それだけで週30分が溶けていきます。それがチャットに自動で上がるようになった。単純計算でも月に10時間ほど——山崎様の見立ては、それより上でした。

10時間とか、もっといっているんじゃないですかね。

山崎 裕加里 様

ただ、山崎様が「めちゃくちゃ大きい」と表現したのは、時間そのものではありませんでした。

朝出勤して、分析から始めたりするじゃないですか。新しいクリエイティブを作りましょうとなった時に、「他社さんはどういうのが回ってるんだろう」と参考にする——という分析から始めると思うんですけど、そこを短縮したことによって、もう朝ドンで制作が開始できる。考える方に時間が使えるとかは、めちゃくちゃ大きいなと。

株式会社未来 ビューティー事業 本部長 山崎 裕加里 様

リサーチで脳を使って、そのあと制作モードに切り替える。この切り替え自体が、地味に重い。届いている状態から始められるということは、朝いちばんの、いちばん頭が動く時間を、そのまま作る側に使えるということです。

クリエイティブメンバーにとっては、なおさらでした。

クリエイティブメンバーは、やっぱり自分でゼロイチはしんどいので、他社さんを参考にさせてもらうことが多い。そういう時に、こうやって情報がパッと出てくるだけでも。

山崎 裕加里 様

思わぬ副産物①:上司への説明が、一気に強くなる

もうひとつ、山崎様が挙げたのが社内での通しやすさです。

それを上司に伝える時に、めちゃくちゃ便利。「自分のアイデアです」と言われるよりも、「今ここの会社がこう回っていて」と言えると、めっちゃ強い

株式会社未来 ビューティー事業 本部長 山崎 裕加里 様

同じ提案でも、市場の事実が乗っているかどうかで通り方が変わる。企画の中身ではなく、企画の後ろにあるものが変わったという話です。

思わぬ副産物②:広告の外——商品開発でも効いた

さらに面白いのが、DProの使い道が広告の外まで出たことです。山崎様は最近、商品開発でも使い始めています。

新しい商材の切り口を探したい。そんな時に、そのカテゴリで今どういう商材が広告に回っているかを一気に出して、商品開発のメンバーと共有する、という使い方です。

商品開発のメンバーは、やっぱり動画広告分析Proを使い慣れてはいないので。自分で見に行くというよりは、足で稼ぐみたいなタイプだったんです。けど、シンプルに売れている=広告が回っているみたいなところもあるじゃないですか。なので商品開発系にもすごく活きるなと。一気にわかるみたいな。

山崎 裕加里 様

ここにMCPの本質が出ています。ツールを使い慣れていない人でも、結果だけを受け取れる。ツールの習熟が、価値を受け取る条件ではなくなる。だから、広告チームの外にまで届きました。

正直なところ:「人の目は、まだ外せていない」

もっとも、なんでも自動化できているわけではありません。動画クリエイティブの完全自動化については、山崎様ははっきり線を引いていました。

獲得のメインが動画になってしまうので、動画となるとだいぶまだ厳しい感じはしています。結局、人の目はまだ外せていない。

山崎 裕加里 様

理由は、受け手の側が変わったからです。

今ちょっとやっぱり、AIが発展してきたこともあって、一般の方ももう見分けられるじゃないですか。昔はまだいけたと思うんですよ。でも今はもうだいぶAIに親しんじゃってるんで、みんな。逆に嫌悪感みたいなのも出てきたりするのかなと。

山崎 裕加里 様

リサーチと共有は自動化する。作るところには人の目を残す。この線引きが、未来様の使い方を支えています。

まとめ:自動化すべきは”制作”ではなく、その手前の助走

未来様の事例が示しているのは、AIの効かせどころがいちばん目立つ工程とは限らないということです。動画制作そのものはまだ人の目が要る。けれどその手前の「見に行く・そろえる・共有する」は、まるごと渡せる

そして渡した結果、返ってきたのは時間だけではありませんでした。チームの足並みがそろい、上司への説明が強くなり、ツールを触らない商品開発メンバーにまで市場の情報が届くようになった。

毎朝の助走を消すか、消さないか——ここで差がつきます。


「競合クリエイティブのリサーチを、チーム全員に自動で届く状態にしたい」——そう感じた方は、動画広告分析Proに相談してみませんか?

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