「競合の広告は、見ようと思えば見られる。でも、”いま何が効いているのか”を毎日ひろって、自社の制作に還元できているだろうか?」——広告クリエイティブの世界では、作る力があっても、競合の”勝ち筋”をキャッチアップし続けられないと、施策の角度が安定しません。当たる月もあれば、外す月もある。良い時と悪い時の波が大きくなり、その波に、担当者の気力も削られていきます。眺めて終わりにするのではなく、”効いている構造”を毎日ひろって、次の制作に還元する仕組みにできたら——そう感じたことのある運用者は、少なくないはずです。
動画広告を手がける株式会社ゼネラルリンク様は、もともと「クリエイティブには自信があるが、競合のキャッチアップが弱い」という、一見あべこべに見える課題を抱えていました。2024年4月に動画広告分析Pro(DPro)を導入し、上位に出ている競合クリエイティブを毎日ひろって自社制作に還元する運用を、いまでは特定の担当者だけでなく制作チーム全員の習慣にしています。導入後、素材撮影は月0本から8本へと増え、事業は導入から1年で粗利ベース213%の成長、その翌年もさらに170%成長。「元々あったクリエイティブ力に、”再現性”を掛けられるようになった」と、瀧石様は振り返ります。その具体的な使い方を伺いました。
お話を伺った方
会社名:株式会社ゼネラルリンク 様
事業:インターネット広告事業を中心に、人材・メディア・ブランディングなどを幅広く展開(東京・渋谷)
お名前・役職:瀧石 凌大 様(TD事業部 マネージャー)
公式サイト:https://general-link.co.jp/
「作る力はある。でも”競合の勝ち筋”が拾えない」——安定しなかった、施策の角度
ゼネラルリンク様は、もともと「クリエイティブが得意」を武器に営業してきた代理店です。営業の場でも「クリエイティブが強みです」と伝えてきたほどで、作る力そのものには自信がありました。ところが、その裏側には「競合のキャッチアップが弱すぎる」という弱点があったといいます。
作る力はある。でも、いま市場で何が当たっているのかを拾いきれない。結果として「クリエイティブはいいのに、角度の高い施策が安定しない(上がっては、下がる)」という状態が続いていました。良い当たりを引く月もあれば、そうでない月もある。その振れ幅が、事業の伸びの頭を押さえていたのです。
他社クリエイティブの収集は以前から課題として自覚があり、収集ツールを併用して社内で強化しようとしたこともありました。ただ、当時集められる情報は静止画が中心。いざ動画に本格参入しようとすると、「そもそも、どこから知識を得ればいいのか」がわからない——動画クリエイティブの”教科書”が手元にない状態でした。ちょうどそのタイミングで出会ったのが、DProだったといいます。「これは絶対に入れた方がいい」。それが、導入のきっかけでした。
DProの価値は、”勝ち筋”を毎日ひろって、制作に還元できること
上位クリエイティブを、毎日ひろう
使い方は、決して特別なものではありません。上位に出稿されている競合の動画——圧倒的にクオリティの高いもの——を、ジャンルや類似・同カテゴリの商材で絞り込み、毎日キャッチアップする。そして、そこで得た気づきを自社クリエイティブのバージョンアップに還元する。ゼネラルリンク様は、これを”王道の使い方”として毎日続けています。
動画広告のトレンドは、毎日のように移り変わります。昨日効いていた見せ方が、今日はもう新しいものに置き換わっている。その変化に毎日ついていけるようになったこと自体が大きい、と瀧石様は言います。そして、拾った”勝ち筋”を眺めているうちに、「次はこういう切り口でいけるのでは」という施策のアイデアも、次々と湧いてくるようになりました。
“勝ち筋”を分解して、テンプレートにする
ただ眺めるだけでは終わりません。上位動画の共通項を洗い出し、シナリオ構成そのものをテンプレート化する——これまで手が回らなかった動きが、できるようになりました。
たとえば、瀧石様のチームが扱う着圧領域の案件。同ジャンルだけを見ていると、どうしても動画が似通ってきます。そこで、隣接するジャンル——AGAやダイエットサプリなど、勝ちパターンの蓄積が厚い領域——の構成も参照します。「冒頭はマイナスの声訴求から入り、次に権威性を持ってきて、そして口コミ」。そうした”効いている型”を要素ごとに分解し、自社の台本に落とし込んでいく。芸能人を起用したCMのように同ジャンル内に参考例が少ないケースでも、EC系など他領域の事例からキャッチアップしています。動画だけでなく記事LPも見られるので、そこからの動線設計の分析にも活用しているといいます。
“個人技”ではなく、”全員の武器”に
特筆すべきは、これが一部の詳しい人だけの技になっていない点です。いまでは特定の誰かではなく、制作チームの全員がDProを使っています。毎日欠かさず見る人もいれば、週1回の制作ミーティングの前にまとめて目を通す人も。同ジャンルと異なるジャンルの両方を、それぞれの担当が自然に見に行く文化になっています。
ゼロイチでシナリオを考えていた状態から、「参考元がたくさんある」状態へ。属人的になりがちだった競合キャッチアップが、チーム全体の標準装備に変わりました。誰か一人が抜けても回る——この”再現性”こそ、後述する事業の伸びの土台になっています。
効くのは、制作だけではない——営業先の”見極め”にも
DProの使いどころは、クリエイティブ制作にとどまりません。ゼネラルリンク様では、上位に来ている案件を営業先の候補としてチェックする、という使い方もしています。
「いま上位に出ているクリエイティブを見て、自社が入ったときに”まくれそうか、まくれなさそうか”を見極める」。勝ち筋を分解できるからこそ、勝算のある案件を狙い撃ちできる。さらに瀧石様は、「この辺のジャンルが伸びそうだから、そこに早めに入っておく」という、市場の入り口を先読みした動き方にも可能性を感じているといいます。競合の”いま”を毎日見ていることが、制作だけでなく事業の打ち手そのものにつながっているのです。
「素材力が負けている」——その気づきが、撮影の意思決定を変えた
DProを使い込むなかで、ゼネラルリンク様には一つの大きな気づきがありました。それが、成果の起点になっています。
競合のクリエイティブを、まったく知らないジャンルのものまで含めて見たときに、「明らかに素材力が負けている」と気づけたんです。そこから「ちゃんと素材を取ろう」という意思決定に、組織として変わりました。元々あったクリエイティブ力に、再現性を掛けられるようになったのが、成果に直結していると思います。
株式会社ゼネラルリンク 瀧石 凌大 様
この「気づき」は、数字にもはっきり表れています。DProを導入した2024年4月以前、素材撮影は月0本。既存の素材でどうにかやりくりしていた状態でした。それが導入後は月1本、翌月には3本、半年後には5本、8本と、撮影頻度が右肩上がりに増えていきました。「競合に素材力で負けている」という気づきが、「だから撮ろう」という組織の意思決定に変わった——数字は、その行動の変化をそのまま映しています。
素材の質と量が上がったことで、事業の成長率も大きく変わりました。導入から1年(2024年4月→2025年4月)で粗利ベース213%成長、その翌年(2024年→2025年比較)も170%成長という伸びにつながっています。
※ もちろん、成長の要因はDProだけではありません。瀧石様自身も「僕らだけの要因ではない」と語っています。ただ、「元々あったクリエイティブ力に、競合を毎日ひろって勝ち筋を再現する習慣を掛け合わせた」ことが、この伸びの土台になっているのは間違いなさそうです。

※ 数値は株式会社ゼネラルリンク様の実績値です。
もう少し具体的に、競合キャッチアップの業務の流れで見てみます。

どこまでをDProに任せ、どこを人が握るのか。整理すると次のようになります。

まとめ:作る力に”競合の勝ち筋”を掛けると、再現性が生まれる
ゼネラルリンク様の事例が示すのは、DProの価値が「競合広告を見る」ことそのものよりも、”勝ち筋”を毎日ひろって自社の制作に還元し、勝ちパターンを再現できるようにすることにある、ということです。
作る力があっても、競合の変化を拾えなければ施策の角度は安定しません。逆に、上位の”効いている構造”を毎日ひろってテンプレート化し、それをチーム全員の標準装備にできれば、良し悪しの波は「再現性」に変わっていきます。そしてその再現性は、制作だけでなく、営業先の見極めや事業の打ち手にまで効いてきます。
競合を眺めて終わりにするか、それとも制作の仕組みに組み込むか——ここで、事業の伸び方は変わります。ゼネラルリンク様の1年で粗利213%という数字は、その差が生んだ結果の一つと言えそうです。
「競合クリエイティブの分析を、”見る”で終わらせず、自社の制作の仕組みに組み込みたい」——そう感じた方は、まずは自社が毎週どんな競合を、どれだけ制作に還元できているかを振り返るところから。動画広告分析Proを試してみませんか?
