マストヘッド広告の費用は公式ページに掲載されておらず、通常のYouTube広告と並べて予算を検討しづらい特徴があります。買い方も通常のYouTube広告とは異なります。表示位置から費用、掲載方法、競合の確かめ方までを順に整理します。
YouTubeのマストヘッド広告とは?どこに・どんな形で表示されるのか

YouTubeホームフィードの最上部に出る予約型の広告枠です。パソコン・スマホ・テレビに表示されます。
通常のYouTube広告のように入札で配信面を競るのではなく、枠そのものを事前に押さえる仕組みです。仕様はGoogle広告ヘルプの「YouTubeマストヘッド」のページにまとまっています。
【位置】ホームフィード最上部に出る予約型の広告枠
YouTubeを開いて最初に目に入るホームフィードの一番上が、マストヘッドの表示位置です。ユーザーが検索や視聴を始める前に目に入る場所にあたります。
同じ時間帯に同じ枠へ出せる広告主は限られるため、事前に枠を予約して確保します。広告の種類は主に次の2つです。
- CPMマストヘッド: 表示回数(インプレッション)を固定して買う方式
- CPHマストヘッド: 時間単価で購入する方式(Googleの営業担当者経由)
2つの違いは費用の節で詳しく扱います。
【デバイス別】パソコン・スマホ・テレビでの表示の違い
マストヘッドは、パソコン、モバイル、テレビ画面、タブレットに表示されます。デバイスごとに画面の大きさが違うため、見え方も変わります。
出稿前に確かめておきたいのは次の点です。
- 動画に重ねる文字やロゴが、小さな画面でも読める大きさか
- テレビ画面で、動画の主役がフレーム内に収まっているか
- 遷移先(LP)がスマホで開いたときに見やすいか
商品フィードを含むマストヘッドもあり、利用条件はGoogle広告ヘルプで確かめられます。
【再生仕様】自動再生の有無と動画尺の扱い
動画の自動再生の有無や尺の条件は、Googleの担当者に確かめるのが確実です。
デバイスや枠の種類によって仕様が異なることがあり、古い情報が出回りやすい項目でもあります。見積もりの段階で、次の3点を書面で確認しておくと後の手戻りを防げます。
- 自動再生の有無とその条件
- 動画尺の上限・下限
- 音声の扱い
Google TV(テレビ)のマストヘッドとは?YouTubeのテレビ表示との違い

Google TVのホーム画面に出る枠と、テレビアプリ版YouTubeの枠は別物です。「テレビに出るマストヘッド」とひとくくりにすると、配信面を取り違えます。
【Google TV】ホーム画面に出るマストヘッド
Google TVマストヘッドは、Google TV画面の最初に表示される別フォーマットです。YouTubeアプリの中ではなく、テレビのホーム画面そのものが配信面になります。
YouTubeを開いていない視聴者にも届く可能性がある点が、YouTubeのマストヘッドとの大きな違いです。
【テレビアプリ版YouTube】ホームフィードのマストヘッドとの違い
テレビアプリ版YouTubeのマストヘッドは、YouTubeホームフィードの最上部に出る枠の、テレビ画面での表示です。最初の節で触れたマストヘッドと同じ枠を、テレビで見る形になります。
違いは配信面で整理できます。
- Google TVのマストヘッド: Google TVのホーム画面
- テレビアプリ版YouTubeのマストヘッド: YouTubeアプリ内のホームフィード最上部
【確認事項】対象国・購入条件はGoogle担当者に確認が必要
Google TVマストヘッドの対象国、購入条件、最低出稿額などは、公開情報だけでは確認できません。Googleの担当者に確認が必要です。
日本で利用できるか、どの購入方法が使えるかは、見積もりの依頼時に最初に聞いておくと話が早くなります。
マストヘッド広告の費用はいくらで、どう課金されるのか?

予約型で、具体額はGoogle担当者への見積もりで決まります。出稿の条件によって金額が変わるため、まずは見積もりを依頼する流れになります。
【課金方式】CPM(インプレッション単価)とCPH(時間単価)
課金の考え方は2種類あります。
- CPM: 表示回数(インプレッション)を固定して予約する
- CPH: 時間単価で購入する(Googleの営業担当者経由)
- CPMマストヘッド: Google広告から作成できる
- CPHマストヘッド: 担当者経由のみ
「何回見せたいか」が決まっていればCPMが考えやすく、CPHの条件はGoogleの営業担当者に相談する形になります。
【購入の条件】CPMは表示回数を固定・CPHは担当者経由のみ
申し込み前に押さえておきたい確認ポイントは2つです。
- CPMは、配信するインプレッション数をあらかじめ固定して予約する
- CPHは、Googleの担当者経由でのみ購入できる
予約した分が配信されなかった場合の扱いも、見積もりの時点で確認しておくと安心です。
【金額の決まり方】具体額はGoogle担当者への見積もりで決まる
出稿の時期や地域、ターゲット、デバイスなどの条件で金額が変わるため定価はなく、最低出稿額も見積もり時に確認します。
見積もりを依頼するときは、次の情報を整理しておくとやり取りが進めやすくなります。
- 掲載したい期間と時期
- 狙う地域とデバイス
- 目標とするリーチやインプレッションの規模
- 使う予定の動画素材
通常のYouTube広告と費用はどう違う?目的別の選び方

通常のYouTube広告は少額から自分で予算を決める運用型、マストヘッドは予約型です。買い方が違うため、費用の考え方も変わります。
【課金方式】インストリーム・バンパー・インフィードのCPV/CPM
通常のYouTube広告の課金方式は、フォーマットごとに異なります。
- スキップ可能なインストリーム広告: 主にCPV(視聴単価)
- バンパー広告: CPM(1,000回表示あたりの単価)
- インフィード動画広告: 主にCPV(クリックして視聴された分)
予算は日額や総額で自分で設定でき、少額から始めて様子を見ながら増減できるのが特徴です。
【比較表】マストヘッド(予約型)と通常のYouTube広告(運用型)
| マストヘッド(予約型) | 通常のYouTube広告(運用型) | |
|---|---|---|
| 課金方式 | CPM(インプレッション固定)/CPH(時間単価) | CPV・CPMなど |
| 予算の決め方 | Google担当者の見積もり | 自分で日額・総額を設定 |
| 買い方 | 担当者・代理店経由で予約 | Google広告の管理画面で自分で出稿 |
| 向く目的 | 短期の大規模認知 | 継続的な運用・改善 |
| 始めやすさ | 見積もりと予約が必要 | 少額からすぐ始められる |
【結論】短期の大規模認知か、継続運用かで選ぶ
目的で選ぶなら、次のように整理できます。
- 短期の大規模認知: 新商品の発売やキャンペーンの開始に合わせて、一気に多くの人へ届けたいならマストヘッド
- 継続運用: 反応を見ながら改善を重ねたいなら通常のYouTube広告
どちらが優れているというより、目的と進め方が違います。通常広告で小さく試してから、規模を広げる場面でマストヘッドを検討する流れも自然です。
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マストヘッド広告の掲載方法は?予約から入稿までの手順

Google広告の担当者か代理店経由で予約します。管理画面から自分で申し込んで即日配信、という買い方ではありません。
【申し込み】Google広告の担当者・代理店経由で予約する
窓口は、Google広告の担当者か、取引のある広告代理店です。CPHマストヘッドは担当者経由のみで、CPMマストヘッドはGoogle広告から作成できます。利用開始時はGoogle担当者がサポートするため、担当者への相談が前提になります。
【流れ】予約から掲載までのステップ
公開情報に沿った大まかな流れは次のとおりです。
- 担当者・代理店に、目的・期間・予算感を伝える
- 見積もりを受け取り、CPMかCPHかを決める
- CPMマストヘッドの場合、許可リスト登録が必要かを確認する
- 動画・素材を入稿する
- 予約した期間に配信される
審査にかかる日数などのスケジュールは、担当者に確かめられます。
【準備】入稿する動画・素材の仕様
素材の仕様は、フォーマットやデバイスによって異なることがあります。最新の仕様はGoogle広告ヘルプの「YouTubeマストヘッド」と、担当者の案内で確かめるのが確実です。
事前に用意しておくと進めやすいものは、次のとおりです。
- YouTubeに公開済みの動画(またはその予定)
- 広告の見出しや説明文の案
- 遷移先のLP
- 商品フィードを使う場合はMerchant Centerの設定
素材を作り込む前に、他社がどんな動画を出しているかを見ておくと、方向性のずれを防げます。次の節では、その調べ方を取り上げます。
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「tCPAに変えたのにCPAが全然改善しない…どこが間違っているんだろう」と感じていませんか。 実は、Google広告でのスマート入札普及により、競合の自動化が急加速しています。
出稿前に競合のYouTube広告クリエイティブはどう調べるか?

まず無料のGoogle広告透明性センターで他社の広告を確認できます。ここで足りない部分を補う手段として、複数媒体をまとめて見る方法があります。
【まず無料で】Google広告透明性センターで他社の広告を確認する
Google広告透明性センターでは、広告主ごとに配信されている広告を調べられます。画面操作の流れは次のとおりです。
- Google広告透明性センターを開く
- 広告主名またはドメインで検索する
- 地域(日本など)や掲載期間で絞り込む
- 形式(動画など)で絞り込み、動画広告を一覧で確かめる
費用がかからず、気になる競合を数社見るだけなら十分に使えます。
【複数媒体で比べたい場合】広告文・ナレーション・尺・配信期間・LPをまとめて見る
YouTubeだけを見ていると、競合の出し方の全体像はつかめません。美容医療の一商材の例では、当社DBの媒体別の出稿本数は次のとおりでした。
- Instagram: 3,443本
- TikTok: 1,433本
- Facebook: 1,395本
- YouTube Shorts: 136本
- YouTube: 52本
この数字は美容医療の一商材の例であり、業界全体の平均ではありません。それでも、媒体ごとに力の入れ方が大きく違う例として参考になります。
動画広告分析Pro(DPro)は、主要15媒体の広告クリエイティブDBです。YouTube、TikTok、Instagram、Facebook、YouTube Shorts、X、Google、Yahoo、SmartNews、Pinterest、Pangle、LAP、Jimoty、ChatGPTなどを対象に、媒体ごとに日次で更新しています。
1本ごとに持っている項目は次のとおりです。
- 広告文
- ナレーション全文
- 動画尺・縦横比
- 配信期間
- 遷移先LP
- 推定コスト・再生数・いいね率
たとえば、ある1本は56秒の縦型動画で、配信4日、推定コスト4,440,000円、再生370万、いいね率0.04%でした。推定コストは実額ではなく、推定値です。
使い方の一例として、KURO HOLDINGS様の事例があります。N1起点の設計に「勝っている型」を組み込む、競合リサーチの使い方です。事例を読む
料金は、全媒体見放題で月額6万円(税抜)〜です。3プランは月額60,000円/90,000円/150,000円(税込66,000円/99,000円/165,000円)で、初期費用は要問い合わせです。7日間の無料トライアルも提供しています。
【限界】分かること・分からないこと
DProで調べられるのは、当社が集めた他社の公開広告です。お使いの広告アカウントとの連携はありません。
分かることと分からないことを、あらかじめ整理しておきます。
- マストヘッド枠だけを区別して集めるものではない
- 競合の出稿額の実額は分からない
- 競合のCV・売上・CPAも分からない
- 見られる反応の指標は、再生数といいね率まで
どれが勝ち広告かまで判断できるわけではありませんが、尺やナレーションの構成、LPの共通点を見つけることで、自社動画の方向性の仮説を立てやすくなります。
YouTubeを含む主要媒体の他社広告を、ナレーション全文・尺・配信期間・LPまでまとめて見比べたいなら、DProの7日間無料トライアルで試せます。
7日間無料トライアルで自社の競合広告を確認できます。
まとめ: マストヘッドか通常広告かを決める前に

ここまでの要点です。
- マストヘッドは予約型: 課金はCPMかCPHで、具体額はGoogle担当者への見積もりで決まります
- Google TVとテレビアプリ版YouTubeは別の枠: 配信面が違い、対象国や購入条件は担当者に確認が必要です
- 通常のYouTube広告は少額から運用できる: CPVやCPMで、予算を自分で決められます
- 掲載は担当者・代理店経由: CPMも利用開始時はGoogle担当者がサポートします
- 出稿前に他社の広告を確認する: 無料の透明性センターで、気になる競合から見られます
短期の大規模認知を狙うなら、マストヘッドが向きます。発売やキャンペーンの開始に合わせて、一気に届けたい場面です。
継続的に改善しながら運用するなら、通常のYouTube広告が向きます。少額から始め、反応を見て予算を動かせます。
まずは無料のGoogle広告透明性センターで、気になる他社の広告を確かめられます。
トライアル前に料金・MCP連携・自社での使い方を相談する
自社でも同じように使えるかは、トライアルの前に確認できます。料金・MCP連携・自社での使い方を相談できます。
導入事例:KURO HOLDINGS株式会社|N1起点の設計に「勝っている型」を組み込む使い方 事例を読む
編集・発行:株式会社KASHIKA(本社:東京都大田区 / 福岡営業所:福岡市中央区)
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