「Metaは広告ライブラリで見られる。でもTikTokやYouTubeの競合は、どこで見ればいいのか」と感じていませんか。
実は、当社のDBで美容医療の一商材を集計した例では、Instagram 3,443本、TikTok 1,433本、Facebook 1,395本、YouTube Shorts 136本、YouTube 52本と、媒体ごとに出稿の姿が大きく違いました。
本記事では、Meta以外の媒体も運用する広告代理店とインハウスの運用者に向けて、公式の窓口と媒体を横断した確認方法を整理します。
読み終える頃には、自分のクライアントの競合をどの手段で確認するか決められます。
媒体ごとに、競合の広告は公式の窓口でどこまで確認できるのか

公式の窓口は媒体ごとに有無も範囲も違い、広告の閲覧はできても成果までは分かりません。
冒頭の美容医療の例が示すように、同じ競合でも媒体ごとに出稿の量と姿は変わります。そのため「どの媒体に、どんな窓口があるか」を先に押さえておくと、調査の見通しが立ちます。
なお、窓口の仕様は変わることがあります。最新の内容は、各媒体の公式ページで確認するのが確実です。
【公式の窓口の有無】媒体別に整理する
各媒体の公式の窓口を、2026年10月時点の公式ページをもとに整理します。
- Meta(Facebook・Instagram): Meta広告ライブラリという窓口があります。使い方と限界は、後で紹介する「無料のMeta広告ライブラリとの違い」の記事で詳しく解説しています
- TikTok: 公式の「クリエイティブセンター」のTop Adsで、地域・業種・キャンペーンの目的を絞って広告を見られます。ただし載るのは、広告主がTikTok広告マネージャーで掲載を許可した成果の高い広告だけで、特定の競合の広告を探す窓口ではありません。広告ライブラリ(Commercial Content Library)は、今のところ欧州で配信された広告だけが対象です
- YouTube・Google: 「広告の透明性について」で、広告主名やウェブサイト名から、Google検索・YouTube・ディスプレイに出た広告を探せます。表示された地域や、最後に掲載された日も確認できます
- X: 広告の公開リポジトリ(Ads transparency)はEUで配信された広告が対象で、日本だけで配信した広告は載りません
- Yahoo!・SmartNews・Pinterestなど: 日本で配信された競合の広告を一覧できる公式の窓口は、公式ページでは確認できませんでした
まとめると、競合を名前で探せる公式の窓口があるのは Meta と Google(YouTube を含む)です。TikTok の Top Ads は成果の高い広告の例を見る場所、X の公開リポジトリは欧州向けの制度という位置づけになります。
【確認できること・できないこと】広告の閲覧と、成果の把握は別
公式の窓口で見られるのは、基本的に広告そのものです。映像や文言、掲載の様子といった「閲覧」が中心になります。
一方で、競合のCV・売上・CPAは、どの窓口にも出てきません。広告が見られることと、その広告が成果を出したかどうかが分かることは、別の話です。
この線引きを最初に揃えておくと、調査の期待値がずれません。
- 見られるもの: 広告の見た目、訴求、掲載されている事実
- 見られないもの: 競合の売上、CV数、CPA、成果を出した理由
窓口ごとに「どこまで見られるか」は違いますが、「成果は見られない」という点は共通です。広告を見て仮説を立て、自社で検証する流れが前提になります。
公式の窓口だけでは足りないのは、どんなときか

1媒体で頻度も低いなら、公式の窓口で足ります。媒体をまたぐと手作業が増えて、足りなくなります。
【足りるケース】1媒体で、確認の頻度が低い場合
まずは、公式の窓口で十分なケースです。
- 運用している媒体が1つで、競合を見る頻度が月に数回程度
- 見たいのが特定の競合1社の、直近の広告だけ
- 気づいたことをその場でメモすれば済み、蓄積や比較までは求めていない
この条件なら、窓口の名前と操作に慣れてしまえば、追加の仕組みは要りません。無料で使える公式の窓口を使い切ることが、最も無駄のない選択です。
Meta(FacebookとInstagram)だけを、たまに確認すれば足りる方には、次の記事が近い内容です。
✓ あわせて読みたい
【2026年最新】広告競合リサーチツールは有料が必要?無料のMeta広告ライブラリとの違い
「競合広告の調査は、Meta広告ライブラリだけで足りるのか」と迷っていませんか。広告代理店で提案前に競合広告を調べるご担当者向けに、無料と有料の違いを調査の手順に沿って比べます。
【足りなくなるケース】媒体をまたいで同じ競合を並べる場合
状況が変わるのは、Meta以外にもTikTokやYouTube、Xなどを運用していて、同じ競合を媒体横断で見たいときです。足りなくなる理由は、調査の手間にあります。
- 窓口の名前も、検索の仕方も、表示される情報も、媒体ごとに違います
- 同じ競合を並べるには、1本ずつ開いて書き留める作業が、媒体の数だけ増えます
- 見終わるころには、最初に見た広告の記憶が曖昧になります
特に最後の点は、実際に手を動かした人ほど実感があるはずです。1本ずつ開いて切り口をメモしても、10本、20本と進むうちに、最初の広告との違いを思い出せなくなります。
もう一つ見落とされがちな前提があります。媒体ごとに別々に見た結果は、同じ基準では並べられません。
窓口ごとに出てくる項目が違えば、「この競合はTikTokでは短尺、YouTubeでは長尺」といった比較を、同じ物差しで行えないのです。手間の問題に見えて、実は比較の精度の問題でもあります。
そこで次は、媒体をまたいで同じ条件で並べる方法を見ていきます。
媒体を横断して競合広告を比べるにはどうするか

主要15媒体を日次で集めたDBなら、同じ検索で媒体をまたいで競合広告を確認できます。
動画広告分析Proは、まさにこの用途のツールです。検索の対象は、当社が集めた他社の公開広告です。お使いの広告アカウントとつなぐ仕組みではありません。
【15媒体を同じ検索で】日次更新のDBで確認する
動画広告分析Proは、主要15媒体の広告クリエイティブを集めたDBで、媒体ごとに日次で更新しています。
収録している媒体は、YouTube、TikTok、Instagram、Facebook、YouTube Shorts、X、Google、Yahoo、SmartNews、Pinterest、Pangle、LAP、Jimoty、ChatGPTなどです。
- 競合名や商材名で検索すると、媒体をまたいで広告が並びます
- 窓口ごとに操作を覚え直す必要がありません
- 媒体を切り替えても、同じ項目で見比べられます
見たい媒体がこの範囲に入っているかは、問い合わせで確認できます。
冒頭の美容医療の例も、この仕組みで商材単位に集計したものです。Instagram 3,443本、TikTok 1,433本、Facebook 1,395本、YouTube Shorts 136本、YouTube 52本と、一商材でも媒体で大きく偏りました。これは一商材の例で、業界の平均ではありません。
この偏りは、1媒体だけを見ていると気づけません。TikTokだけ見ていたらInstagramの厚みが見えず、YouTubeだけ見ていたら全体の主戦場を取り違えかねません。横断で並べる意味は、ここにあります。
【1本ごとの項目】何が見比べられるか
DBには、1本ごとに次の項目を保持しています。
- 広告文
- ナレーション全文
- 動画の尺と縦横比
- 配信期間
- 遷移先のLP
- 推定消化額(推定コスト)
- 再生数
- いいね率
たとえば、ある広告は「56秒の縦型動画、配信4日、推定コスト4,440,000円、再生370万、いいね率0.04%」という形で持っています。推定コストはあくまで推定値で、実際の広告費ではありません。
窓口を1つずつ巡る調査では、この種の項目が媒体ごとにばらばらで、揃えて並べにくいのが課題でした。同じ項目で保持していれば、尺の違いや配信期間の長さを、媒体をまたいで同じ物差しで見られます。
【見えること・見えないこと】推定値と成果指標の線引き
保持しているのは、広告文や尺、配信期間などの記述的な情報と、再生数やいいね率といったエンゲージメント指標です。
一方で、競合のCV・売上・CPAや、広告が成果を出した理由は分かりません。そのため、広告の共通点から仮説を立てやすくなる、という使い方に向いています。
- 配信期間が長い広告に共通する訴求や尺を見て、仮説を立てる
- 媒体ごとの尺や縦横比の違いを、自社の制作の参考にする
- 遷移先LPの構成を、媒体をまたいで見比べる
立てた仮説は、自社の運用で検証する流れになります。
窓口を行き来せず、同じ検索・同じ条件で競合を並べられるのは、媒体をまたぐ調査で手作業が増える問題を、そのまま解消する使い方です。自分のクライアントの競合を、媒体をまたいで同じ検索で確認してみると、1媒体では見えなかった出稿の偏りが見えてきます。
ここまでの内容は、実際に試すと確かめやすくなります。7日間無料トライアルで自社の競合広告を確認できます。
まとめ: 競合広告を媒体をまたいで確認するために

ここまでの要点を振り返ります。
- 公式の窓口は媒体ごとに範囲が違う: 窓口の有無も見られる範囲も異なり、見られるのは広告そのもので、競合のCV・売上・CPAは分かりません
- 1媒体・低頻度なら公式の窓口で足りる: 運用が1媒体で確認の頻度も低いなら、公式の窓口を使い切れば十分です
- 媒体をまたぐと手作業が増える: 窓口と操作が媒体ごとに違い、別々に見た結果は同じ基準で並べられません
- 横断は同じ検索で確認できる: 主要15媒体を日次で集めたDBなら、同じ検索と同じ項目で、媒体をまたいで競合を並べられます
もし、見たい媒体が載っているかを先に知りたい、あるいは料金を相談したいという場合は、トライアルの前にお問い合わせいただけます。
トライアル前に料金・MCP連携・自社での使い方を相談する
自社でも同じように使えるかは、トライアルの前に確認できます。料金・MCP連携・自社での使い方を相談できます。
✓ あわせて読みたい
【事例】競合広告リサーチを”経験と勘”から仕組みへ|運用型広告のホットラインが底上げした、狙いの精度(株式会社ホットライン様)
「競合広告のリサーチは、”経験のある人”にしかできない」——そう感じたことはありませんか?どんな広告が当たっているかを調べ、そこから狙いを定める。この工程は、担当者の経験値やセ
✓ あわせて読みたい
【2026年版】他社広告を参考にするリサーチ術|競合広告の調べ方から活用まで完全ガイド
「他社の広告、毎週どれくらい時間をかけて調べていますか?」 競合リサーチには時間がかかりやすく、調べた情報をクリエイティブ改善へ活かし切れないことも少なくありません。その一方で、「時間をかけた割にクリ
編集・発行:株式会社KASHIKA(本社:東京都大田区 / 福岡営業所:福岡市中央区)
本社:〒143-0023 東京都大田区山王2丁目5-6 SANNO BRIDGE B1-00
福岡営業所:〒810-0041 福岡県福岡市中央区大名1-3-41 プリオ大名1F


